Lab 試作

間、定義化への試み

MA Notion の言葉と、間が映る資料・調べものから、間とは何かを確かめる。

Reference

過去の資料庫

「間」と感じられる、先人たちの遺産。名言・名著・名盤を、MA Notion の一節と結びつけて置く。レコード屋のように掘る。

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要素

形

20 件

  1. 言葉辞書候補

    「感ずる」の語義『広辞苑』(岩波書店)

    要素:心の動き・気づき

    【刺激を受け止める・感覚を起こす・心に思う・心が動く】 1. 旅のはじまり

    辞書の語義を裏返して「感じぬ」の輪郭を引いた、MA Notion の最初の手つき。Dictionary の引き方(一般の意味 → MA Notion での意味)は、ここから来ている。

    問い心が動く、を自分の言葉で言い換えると何になりますか。

    Dictionary感ずる・感じぬ人

    ※ 広辞苑の語義そのものは未確認(本文の引用による)

  2. 言葉時代確認済み

    「3 つの密」(密閉・密集・密接)首相官邸・厚生労働省の標語、2020

    要素:ゆとり

    SARS-CoV-2→コロナだ。未知なるパンデミックに全世界が強制ストップした。 1. 旅のはじまり

    筆者の旅の発端になったコロナ禍の標語。「密」はこのとき、感染を防ぐための言葉として広まった。サイトが「密」と「間」を対に置くときの、言葉の出どころとして置いておく。

    問い密閉・密集・密接。あなたの予定表は、どれに近いですか。

    Dictionary密

  3. 文章哲学確認済み

    『疲労社会』ビョンチョル・ハン、2010(横山陸 訳、花伝社、2021)

    要素:ゆとり・ゆっくり

    常に、詰まっている・抑え込まれている・追われている、そんな状況がデフォルトだった。 1. 旅のはじまり

    「できる」が人を追い立てる達成社会の診断。追い立てる相手が外の誰かではなく自分自身になる、という指摘が、詰まって追われていた筆者の日常と重なる。

    問い今日のあなたを追い立てたのは、誰でしたか。

    Dictionary密・おおよその正解・自己喪失

  4. 文章技術確認済み

    『ネット・バカ』(The Shallows)ニコラス・カー、2010(篠儀直子 訳、青土社)

    要素:自前で掘る・ゆっくり

    現在箱は、待ちの姿勢から打って変わって人格を手に入れ、能動性を獲得した。 3. おおよそ

    インターネットが思考の深さをどう削るかを、脳の側から追った報告。MA Notion の「箱」の観察と同じ時代に書かれている。

    問い箱を置いて、最後に長い文章を読んだのはいつですか。

    Dictionary箱・処理

  5. 文章哲学確認済み

    『「待つ」ということ』鷲田清一、2006(角川選書)

    要素:ゆっくり・淀み・疑問

    次が読めない状況は、失敗と隣り合わせだ。 3. おおよそ

    待てなくなった社会の観察。次が読めない時間を、失敗の手前ではなく「待つ」こととして見直している。

    問い最近、何かを待ちましたか。何分でしたか。

    Dictionary立ち止まる・おおよその正解

  6. 文章哲学確認済み

    『暇と退屈の倫理学』國分功一郎、2011(朝日出版社)

    要素:無駄・目的なき時間

    こう見るとやはり対価がわかりづらい、結果や効果の具体性が乏しい事象に寄っている気がする。 1. 旅のはじまり

    暇を処理せずに退屈と向き合う、という倫理。対価のわからない事柄の側に立つ MA Notion の羅列と、同じ場所を見ている。

    問い対価のわからないことを、今週いくつしましたか。

    Dictionary感ずる・処理

  7. 文章美術確認済み

    『何もしない』(How to Do Nothing)ジェニー・オデル、2019(竹内要江 訳、早川書房、2021)

    要素:無駄・目的なき時間・気づき

    昼寝・歩く・何もしない・感銘を探す 1. 旅のはじまり

    注意を奪い合う経済から、注意を取り戻す実践。「何もしない」を怠けではなく、能動的なこととして扱っている。

    問い何もしない時間は、今日ありましたか。

    Dictionary感ずる・密

  8. 文章文学確認済み

    『陰翳礼讃』谷崎潤一郎、1933(初出)

    要素:ゆとり・解釈の余地

    液晶の向こう側の情報はぎゅうぎゅうで溢れそうだ。 3. おおよそ

    明るさで隅々まで埋める前の、陰に価値を見る視線。溢れそうな液晶の明るさの反対側で、気配や味わいを見つけている。

    問い部屋の明かりをひとつ消したら、何が見えますか。

    Dictionary間・処理

  9. 音音楽確認済み

    『音、沈黙と測りあえるほどに』武満徹、1971(新潮社)

    要素:目的なき時間・心の動き

    音楽しかり映像しかり食べ物しかり。手の届く範囲は、たちまちおおよその正解で満ちていった。 3. おおよそ

    音と沈黙を対等に測ろうとした作曲家の言葉。おおよその正解で満ちていく音楽の反対側に、沈黙を音と釣り合う相手として置いている。

    問い音楽を止めたあとの数秒を、聴いたことがありますか。

    Dictionary間・感受感情

  10. 音音楽確認済み

    《4 分 33 秒》ジョン・ケージ、1952

    要素:ゆとり・疑問・心の動き

    昼寝・歩く・何もしない・感銘を探す 1. 旅のはじまり

    演奏しない 4 分 33 秒が作品になる。何もしないでいると、会場の音と、聴いている自分の気配が立ち上がってくる。

    問い4 分 33 秒、何もしないでいられますか。

    Dictionary感ずる・間

  11. 言葉芸能確認済み

    『花鏡』の「せぬ隙」世阿弥、1424 頃

    要素:ゆとり・心の動き・解釈の余地

    人は、感じる生物なのだ。 0. 真面目な提案

    「万能を一心に綰ぐ事」の段(条の数え方は版による)。何もしていない時間(せぬ隙)にこそ見ている側の心が動く、という六百年前の指摘。演じる側が内側で張りつめていることが、間を間にする。

    問いしない時間を、誰かに見られていますか。

    Dictionary間・感ずる

  12. 言葉文学確認済み

    古池や蛙飛びこむ水の音松尾芭蕉、1686

    要素:気づき・ゆとり

    心の気づきに、気づく。 0. 真面目な提案

    一つの音のあとの静けさを、十七音で切り取っている。音そのものより、音のあとに気づく、という順番。

    問い音のあとの静けさを、今日聞きましたか。

    Dictionary間・立ち止まる

  13. 映像映画確認済み

    『東京物語』小津安二郎、1953

    要素:ゆっくり・淀み・ゆとり

    立止り、出戻り、振返りといった手数をどんどん増やす。 3. おおよそ

    会話と会話のあいだの沈黙、人のいない部屋や風景のカット。話を進めない時間が、話より多くを伝える例として語られてきた。

    問い誰かと黙って並んで座ったのは、いつですか。

    Dictionary立ち止まる・間

  14. 場建築確認済み

    展覧会「間 ― 日本の時空間」磯崎新(構成)、パリ装飾美術館、1978

    要素:疑問・解釈の余地

    言葉は強い力を持つが、その解釈は受け手の背景や状況に合わせ落とし所を見つけ出す。 0. 真面目な提案

    「間」を時間と空間の両方の言葉として、いくつもの切り口で見せた展覧会。一語で定義せず、場で感じさせた前例。

    問い間は、時間ですか。空間ですか。

    Dictionary間

  15. 文章文化確認済み

    『「間」の日本文化』剣持武彦、1992(朝文社)

    要素:自前で掘る・解釈の余地

    掘る。最近はディグるというらしい。 3. おおよそ

    日本語の「間」の構造から風土・芸術・意識まで、「間」を文化として横断的に追った一冊。資料庫が「間マニアの裏付け」になるための地金として、まず掘るところ。

    問い間を説明するのに、何冊あれば足りますか。

    Dictionary間・ディグる

  16. 文章心理確認済み

    『間の研究 ― 日本人の美的表現』南博 編、1983(講談社)

    要素:心の動き・解釈の余地

    人は、感じる生物なのだ。 0. 真面目な提案

    社会心理学者が編んだ「間」の論集(間の心理・歌舞伎・舞踊・音楽・言葉のリズム)。感受感情を学問の言葉で扱った例として置く。

    問いあなたの間は、隣の人の間と同じですか。

    Dictionary間・感受感情

  17. 文章デザイン確認済み

    『白』原研哉、2008(中央公論新社)

    要素:ゆとり・解釈の余地・気づき

    心の気づきに、気づく。 0. 真面目な提案

    白を色ではなく、余白を受け取る感受性として語っている。何もないところに何かを見る、という読み方の手本。

    問い白い紙を前にして、最初に浮かぶのは何ですか。

    Dictionary間・感ずる

  18. 写真写真確認済み

    「海景」杉本博司、1980 年〜

    要素:目的なき時間・心の動き・ゆとり

    目の前をただ流れる景色にすら、ピントが合わない感覚。 1. 旅のはじまり

    水平線だけの写真。情報を減らすことで、見る人ごとに違う感情が立ち上がる。情報として処理されずに済む絵の、ひとつの極。

    問い水平線を、何秒見ていられますか。

    Dictionary間・感ずる

  19. 言葉辞書確認済み

    『日本語オノマトペ辞典』(擬音語・擬態語 4500)小野正弘 編、2007(小学館)

    要素:心の動き・解釈の余地

    言葉の可視化によって、理解に直感性が加わる。 1. 旅のはじまり

    4500 語の中から、感情に関わる語を約 300 語選び出すための材料。情景と単語のあいだに置く中間層。

    問い今の気分を、オノマトペで言うと何ですか。

    Dictionary感受感情・感ずる

  20. 文章美術相談中

    The Markers of Our TimeRyan Gander

    要素:まだ決めていない

    インターネット黎明期、電話回線の頃、不安を覚えた。物事が簡単で軽くなっている様に、これで大丈夫なのか?と。 2. 重い扉

    掲載の可否を確かめてから、本文の引用を入れる。

    問い簡単で軽くなったもののうち、惜しいものはありますか。

    Dictionary間・おおよその正解

    ※ 引用の掲載可否を確認中。映っている要素もまだ決めていない